いつもありがとうございます。BS.MOMIJIです。最近野球をする上でよく耳にする「パームアップ」という言葉。今回はその意味・メリット・デメリットを書いていきます。
パームアップの意味
パームアップ(palm-up)とは英語直訳すると「掌(てのひら)-上」という意味。野球でよく耳にするパームアップとは、バッティングにおいてバットを振り出してから腕が伸び切るまでの間「利き手(右打者なら右手)掌が上を向いている」スイングのことを言います。
「手首を返して打て」と教える人が多かったですが、その真逆で、手首を返さないように掌を上に向けたまま振るというスイングです。
パームアップのメリット・デメリット
パームアップを意識することには、以下のように様々なメリットがあります。
〔メリット①〕_スイングの軌道が綺麗かつスムーズになる
手首を返す打ち方の場合、どうしてもスイングの軌道にズレが生じます。その微妙なズレによって、内野ゴロや凡打が多くなります。俗に言う「ひっかけ」た打ち方をしてしまうことに繋がります。その反面、手首を返さずにスイングができるようになると、スイングの軌道にズレがなくなり、スムーズにバットを出せることで、ミート率が上がる効果が期待できます。
〔メリット②〕_スイングの奥行きを使えることで逆方向へ強い打球が打てる
手首を返す打ち方の場合、ボールの軌道に対して１点で合わせることになるため、タイミングが合わないと強い打球を打てません。一方でパームアップは、ボールの軌道に対してバットの軌道が合う時間が長くなることで、多少タイミングが合わなくても強い打球が飛ぶようになります。
〔メリット③〕_ポイントを近くにおける
先ほどのメリット②で、スイングの奥行きが使えるようになることで、ポイントを前で打たなければ…という考えが減ります。そうすることで、ボールを長く見れるため、変化球への対応が格段によくなります。
パームアップには、上記のような様々なメリットがある一方で、以下のデメリット・注意点もあります。
〔デメリット①〕_いきなり始めると手首を痛めるリスク
手首を返さないって、実は難しいんです。身体の構造上スイングがある程度進行したら勝手に手首が返ろうとします。それを無理やり返さないようにしてしまったら、手首を痛めるリスクがあります。パームアップを始めるにあたって、最も重要なことは、バットがボールに当たるインパクト時に、掌が上を向いている確率を上げることです。つまり、掌が上を向いたままスイングするという考え方よりも、掌が上を向いている時間を増やすという意識で始めることをおすすめします。また、いきなり重いバットで始めるのも手首に負担がかかります。まずは軽いバットや、短いバットを利用してスイングの感覚を養うことから始めましょう。
〔注意点①〕_手を意識しすぎて下半身が使えなくなるリスク
パームアップを意識するあまり、手の軌道だけでスイングをしてしまうケースが多々ありますが、下半身を使ってスイングをすることは変わりません。必ず下半身を使いながらスイングをしていきましょう。
また、パームアップを意識することは「バーティカルスイング」と通ずるものが多々あります。興味がある方はこちらの記事もご確認ください。
①_いきなり始めると手首を痛めるリスクがある
②_手を意識しすぎて下半身が使えなくなるリスクがある
まとめ
パームアップを意識したスイングには様々なメリットがあります。その一方で、デメリットや注意点もあるため、怪我には気をつけて行うようにしましょう。
また、プロ野球選手がホームランを打つ瞬間など、スロー映像や画像でよく目にしますが、その全てが掌が上を向いています。もし興味がある方は、参考にされてみてください。
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